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#03 ■1970.5  歓迎合宿

  部室の確保 と同じ月内に行われた初の合宿(部室を作る前だったという説もあるが、その後だったと記憶する者が多い)。千葉県内房・岩井の「前芝荘」で一泊の歓迎合宿 が行われた。「前芝荘」はこの後、例年3月の春合 宿、および5月の新入生 歓迎合宿の定番的“常宿”となる。往路、千葉駅で撮られたスナップ写真は、ASF最初期の ファミリアーな雰囲気をとらえた最高のメモリアル・ショットだ。これは坂田実(aka 棟梁)が、 誰も気づかないうちに隣のホームに移動して、電車乗り換えを待つメンバーを撮影したもの。その思いがけない行動に驚いた何人もが歓声を上げている。

  この歓迎合 宿では演奏や発表会は行われていないけれど、ギターを持参した者もいて、音楽的な交流はいっそう緊密になった。もっともクライマックスは宴会であり、ASF初期メン バーの結束はこの合宿でひときわ高まったと記憶する。20歳未満の飲 酒はご法度なのだが、この時代の学生はみんな大っぴらに(しかし控え目に)飲んでいたし、それを咎める野暮な者もいなかった。もちろん事故など起きていな い。二日酔い気味の翌朝は、先輩・山田和人さん(68年入学)の歌う「ラ ジオ体操の歌」ほか朝の歌メドレー、歌謡曲メドレーで叩き起こされた。

  帰途は、木 更津からフェリーに乗り継いで帰京するという、先輩方の“演出”もいい思い出になった。晴天の快適な海路。その時の写真が数多く残されている。本当に懐か しい。



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